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2022年1月20日

木のある暮らし1

家づくりコラム



日本の国土面積のうち約7割が森林です。
そのうちの4割は、林業家が育てたスギやヒノキなどの森です。
経済成長に伴い、海外からの木材輸入が増加し、住まいや家具に国産の木が使われなくなるなか、
森の健康なサイクルは失われ、林業や木工業や日本の伝統工芸が衰退をしています。
木には、ひとの心とカラダを癒す効果があり、いま日本の「木を使う」時かもしれません。
私の住む、愛知県豊橋市は海、山、川に囲まれ山間部から都市部まで一本の川(豊川)でつなが
る自然豊かな地域です。そのなかでも山間部の奥三河地域の人工林面積の割合は高い地域です。

スギやヒノキは50年ほどで材木に適した大きさに生育します。ただ林業経営に関するコストの増
加や林業の担い手不足などで、適齢期に達したにも関わらず切り出すことのできない樹木も増え
ています。このままでは、森林の健全性が損なわれかねない状況となっています。
近年の気象の不安定化も相まって、水源維持、土砂災害防止といった森林が果たす多面的機能の
重要性が改めて認識されてきています。

せっかく近くに素晴らしい資源があるんだから奥三河の木を家の柱・梁や床や天井材に利用し、
その代価を山に還元することで新たな森林を育み、再生可能な資源の循環をかたちづけられれば
と思います。森で育まれた木を家に使う・伐った分はまた植える・家は永く生き続ける・その間
森で木が育つ・そしてまた森の木を家に使う・・・

このような持続可能な環境サイクルを考えながら、地元の木を使った家づくりに取り組んでいます。

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